健康維持のためにビタミンDが必要な理由
ビタミンDは、体内で生成できない重要なビタミンです。紫外線を浴びると、体内でビタミンDが生成されますが、食物やサプリメントからも摂取できます。
ビタミンDは、骨の健康維持やがんの予防など、体内でいくつかの役割を担っています。そのため、マグロ、キャビア、卵、キノコ類、イワシなどの食品から十分なビタミンDを摂取することが重要です。日光を十分に浴びることができない場合は、これらの食品を食事に取り入れるようにしましょう。
以下は、健康維持にビタミンDが必要な5つの理由です。
骨を丈夫にする
ビタミンDとカルシウムは、骨を丈夫に保ち、加齢による骨粗鬆症を予防するために重要です。ビタミンDは、食事から摂取したカルシウムの吸収を促進し、骨の減少や筋肉の衰えを防ぎます。子どもは、ビタミンDが不足すると、くる病という病気になるリスクがあります。骨が弱くなるだけでなく、前かがみの姿勢になり、足が曲がってしまうのです。
気分を整え、うつ病を予防します
ビタミンDは、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促進し、気分を調整します。ビタミンDが少ないと、うつ病になりやすいと言われています。直接的な関連はありませんが、ビタミンDの欠乏が憂鬱な気分の原因のひとつであることが明らかになりました。
また、ビタミンDは認知機能や記憶力を向上させる効果もあります。
がんを予防することができる
ビタミンDは、がん予防に一役買っている可能性があります。いくつかの研究では、ビタミンDががんの発生を遅らせたり、予防したり、がん細胞死を促進したり、腫瘍血管の形成を防いだりする可能性が示唆され、がんのリスクと体内のビタミンD濃度との間に関連性があることが分かっています。
残念ながら、ビタミンDの濃度が高ければがんのリスクを減らせるかどうかを結論づけるには十分な証拠がありません。
心臓病のリスクを減らすことができる
心臓病は、主にコレステロールの蓄積によって動脈が肥厚し、高血圧になることが原因です。ビタミンDは、血圧を調整し、炎症を抑え、動脈を太くし、動脈硬化のリスクを軽減するため、心臓病や脳卒中のリスクを軽減するために不可欠です。ビタミンDの欠乏は、心臓病のリスク上昇につながります。
また、赤道から離れた場所に住んでいる人は、日光に当たる機会が少ないため、心臓病のリスクが高くなることが分かっています。
体重減少を助ける
ビタミンDは、体内で生成・蓄積される脂肪の量に影響を及ぼします。ビタミンDが少ないと、脂肪を燃焼させる働きをする体内のカルシウムの濃度に影響を及ぼします。ビタミンDが不足すると、脂肪を燃焼させる代わりに脂肪の蓄積を促進し、最終的に体重の増加につながります。
一方、肥満の人はそうでない人に比べて、ビタミンDレベルが低いことが研究で分かっています。
注:十分なビタミンDを摂取するには、15~30分の日光浴で推奨量を満たすことができます。