定期的な運動が体にもたらすもの
定期的な運動がもたらす健康効果は、いくら強調してもしすぎることはない。運動は肉体的な健康をもたらすだけでなく、精神的な健康も高めてくれる。ウォーキング、ランニング、ジョギング、水泳、ジム、ヨガ、エアロビクス、ダンスなどはその一例だ。定期的に行うことで、以下のような効果が得られる。
体重を減らす
身体は、食べ物の消化、身体機能の維持、運動という3つの経路でエネルギーを消費する。この3つのうち、エネルギーの大部分を費やすのは運動するときだ。運動をしないと、体内のカロリーが減らないため、体内のカロリーが増えてしまう。これが体重増加や肥満の主な原因です。
厳格な運動習慣を身につけると、代謝が促進され、カロリーの消費速度が速くなります。肥満の人は、余分な脂肪を取り除き、筋肉を発達させるのに役立ちます。
エネルギーレベルの向上
運動は体組織への酸素と栄養素の供給を高め、心血管系を丈夫にします。そのため、エネルギーレベルが上がり、長時間活動し続けることができる。36人を対象に6週間にわたって行われた研究では、運動によって持続的な疲労の症状が軽減したことが明らかになった。
健康な人だけでなく、がんやエイズ、慢性疲労症候群などの病気を持つ人でも、運動によってエネルギーが大幅に増加した。
幸せを感じる
30分の運動は、ストレスの多い一日を確実に癒してくれる。運動は脳を活性化し、快感ホルモンであるエンドルフィンを多く分泌させる。また、痛みに対する抵抗力も増す。
これに加えて、運動はセロトニンやノルエピネフリンといったホルモンに対する脳の感受性を高め、鬱やストレス、不安を和らげる。どんな運動でも、行えば気分は瞬時に高揚する。また、運動は自分の外見を美しく見せるため、自信と自尊心を高めることは言うまでもない。
強い筋肉と骨を作る
定期的な運動は、筋肉がアミノ酸を吸収する能力を高める。そのため、厳しい運動セッションの後に十分な量のタンパク質を摂取することで、より強い筋肉を作ることができる。また、骨密度を高めるので、人生の後半に骨粗しょう症になるのを防ぐことができる。
加齢とともに骨や筋肉は弱くなり、ケガや障害を起こしやすくなる。定期的に運動することで、このような悪影響を減らすことができる。
記憶力を高める
先に述べたように、運動は心肺機能を向上させ、体のあらゆる部分への循環を促進します。脳もそのひとつだ。酸素供給が増え、快感ホルモンが分泌されると、脳の健康が増進される。運動はまた、記憶と学習を司る脳の部分である海馬の大きさを増大させる。
特に50歳以上の人は、神経変性疾患や認知症から身を守ることができる。
慢性疾患のリスクを減らす
座りっぱなしのライフスタイルは、高血圧、2型糖尿病、心血管障害、肥満などの病気の主な原因のひとつである。日課に運動を取り入れることでライフスタイルを変えれば、こうした慢性疾患の発症リスクを減らすことができる。
性的健康の増進
生殖器系の血行が良くなることで、運動は性の健康を増進します。性行為の回数を増やし、快感を高め、パフォーマンスを向上させます。40代の少人数の女性を対象に行われた研究では、定期的な運動を実践すると、より激しいオーガズムが得られることが示された。男性では、運動の時間と強さがベッドでの強さと持久力に正比例した。
定期的な運動は、勃起不全や早漏の克服にも役立つ。
健康的な肌を作る
運動は2つの点で肌に有益である。ひとつは、老化の主な原因であるフリーラジカルによる酸化ストレスを防ぐこと。二つ目は、運動中に汗をかくことで余分な毒素を洗い流し、肌を輝かせることだ。血液供給が促進されると、この2つのプロセスがさらに促進され、老化やシミ、シワを防ぐことができる。
不眠症の治療
定期的な運動は睡眠の質を高める。これは運動による疲労と体温の上昇に関係している。どちらの理由も、正常なレベルに戻るには熟睡が必要であるため、身体は質の良い睡眠を提供することで効果を発揮する。これは、不眠症の人にとっては恩恵である。
定期的な運動は、単に体重を減らすだけではありません。座りっぱなしの生活をして、病気の餌食になる必要はない。