サフラワーオイルが肌にいい理由

サフラワーオイルは、体に良いということで、健康的な食用油としてよく知られています。しかし、特に肌の健康を第一に考えるのであれば、サフラワーオイルの摂取はまさにドクターの命令と言えるでしょう!サフラワーはアザミのような一年草の種子から抽出され、リノール酸を多く含むサフラワーオイルは、お肌に良い影響を与えます。サフラワーオイルには、どんな効果があるのでしょうか。

サフラワー油には、オレイン酸を多く含むものとリノール酸を多く含むものの2種類があります。オレイン酸を多く含むサフラワーは乾燥肌に効果的ですが、リノール酸を多く含むサフラワーオイルは、その他の肌への効果が期待できます。

にきびを防ぐ

サフラワー油の成分の約70%を占めるリノール酸は、ニキビに悩む肌にとってまさに必要な成分です。リノール酸が不足すると、皮膚や髪、爪に含まれるケラチンというタンパク質が増加し、角質肥厚を引き起こします。その結果、古い角質が剥がれ落ちずにくっつき、毛穴の詰まりやニキビにつながるのです。ある研究によると、リノール酸を1ヶ月間外用したところ、毛穴の詰まりや微小面皰が約25%小さくなったそうです。サフラワーオイルを塗ることで、ニキビの芽を摘み、黒ずみや白斑になる前に面皰に対処することができます。また、サフラワーオイルはべたつかず、さらっとしているのも特徴です。

日焼けを明るくする

肌は太陽光を浴びると、メラニンという天然色素の量が増えます。メラニンは、太陽の光による有害な影響から肌を守るとともに、肌を黒くする作用があります。しかし、リノール酸には美白効果があることが研究でわかっています。メラニンの生成を抑え、紫外線を浴びることで起こる色素沈着を抑えることができます。また、皮膚の一番外側の層である角質層のターンオーバーを早め、メラニンを排出させる効果もあります。また、紅花油に含まれるビタミンEは、酸化ストレスに対抗する働きがあるため、紫外線によるダメージから肌を守るのに役立ちます。

また、リノール酸は、黒い斑点ができる色素沈着症である肝斑の治療にも使用され、成功を収めています。ベニバナオイルを塗ることで、頑固な日焼けを取り除き、肌のトーンを均一にすることができるのです。

シワや乾燥肌にも効果的

紅花油に若々しくハリのある肌の秘密が隠されているのでは?研究結果はそれを示唆しているようです。ある研究では、リノール酸を多く含む食事をした中年女性の肌は、乾燥が少なく、シワも少なかったといいます。つまり、サフラワー油を料理に加えることは、若々しい肌を作ることにつながるかもしれません。もちろん、美肌をつくる成分はリノール酸だけではありません。炭水化物や脂質の摂取量を減らし、ビタミンCの摂取量を増やすと効果があることもわかっています。

また、サフラワー油には、お肌の老化促進やシワに対抗する強力な抗酸化物質であるビタミンEが豊富に含まれているのも助かりますね。100gのサフラワーオイルには約34mgのビタミンEが含まれており、1日の必要量の200%以上を満たしています。料理だけでなく、週に一度のスキンケアにも紅花を取り入れましょう。例えば、フェイスパックを作るときにサフラワーオイルを加えると、肌が若返るでしょう。サフラワーオイルは、肌の保湿剤としても機能します。

傷の回復を助ける

リノール酸の外用と経口投与の両方が、傷の治癒を助けることが研究で示されています。ある動物実験では、リノール酸を塗布すると、傷の治癒質量が増加し、総DNA量とタンパク質量も増加することがわかりました。一方、別の研究では、糖尿病ラットの創傷治癒に対するリノール酸の経口投与の効果について調べました。その結果、リノール酸を摂取することで、新生血管の形成が誘導され、傷の治りが良くなることがわかりました。リノール酸には炎症促進作用があり、傷の治癒を早める可能性があります。

皮膚のバリア機能を向上させる

皮膚の一番外側の層は重要な役割を果たしています。それは、体と環境の間のバリアとして、アレルゲン、刺激物、有害な細菌が体内に侵入するのを防ぐだけでなく、体から水分が失われるのを制限しています。しかし、必須脂肪酸が不足すると、肌のバリア機能が損なわれてしまうことがあります。リノール酸を塗ったり、摂取したりすることでこれを改善し、肌のバリア機能を正常に戻すことができるという研究結果が出ています。

ちなみに、必須脂肪酸のバランスが崩れると、肌のバリア機能が低下するだけでなく、例えば、白髪やハゲ、頭皮のうろこ状の赤い斑点(頭皮皮膚炎)など、他の影響も出てくる可能性がある。ある事例では、サフラワー油の外用により、この欠乏症に悩む人のこれらの症状を回復させることができたということが発見されています。

ブタクサなどキク科の植物にアレルギーをお持ちの方は、サフラワーがNGの場合があります。常用する前に、少量ずつ食品に混ぜて実験してみてください。また、皮膚に使用する場合は、必ずパッチテストを行ってから使用してください。