あなたが炭水化物を多く摂るべき理由
ダイエットのために運動をしていたり、食事制限をしている人は、食事から炭水化物を抜いていることは間違いないでしょう。低炭水化物ダイエットや炭水化物抜きダイエットをしていたり、1日のうち決まった時間以降に炭水化物を抜いている方もいらっしゃるでしょう。そうでなくても、パスタやピザ、パンを食べるたびに罪悪感を感じているかもしれません。これは、健康的な生活を送るためには、炭水化物が体の大敵であると信じられてきたためです。しかし、実際にはそうではありません。炭水化物は、実は私たちの食生活に欠かせないものなのです。日中のさまざまな活動に必要な燃料として、体には炭水化物が必要なのです。
正しい種類の炭水化物を正しい方法で食べれば、健康でいられるし、効率よく体重を減らすことができるのです。炭水化物を抜くと、せっかくのダイエットが台無しになり、体重を減らすのが難しくなります。炭水化物が不足すると、体から信号が発せられます。以下のような症状が現れたら、炭水化物の摂取量を増やす時期が来たと考えるべきでしょう。
脳内疲労
脳は体の中で最も重要な器官です。脳が分解して利用できる燃料はグルコースだけです。ブドウ糖が不足すると、脳は正常に機能しなくなり、霧や精神疲労、集中力の低下、気分の落ち込み、知的処理の鈍化、記憶力の低下などの症状が現れます。ブドウ糖は炭水化物から作られるので、脳が最適に機能するためには、4~5時間おきに炭水化物を摂取する必要があります。
朝起きると疲れている
ぐっすり眠れたなら、爽やかでエネルギッシュな目覚めが理想的です。そうでない場合は、体の機能をサポートするのに十分なブドウ糖が供給されていないことを意味します。休息すると、体は必要なすべての回復機能を実行しますが、そのためにはグルコースの貯蔵が必要です。また、爽快な目覚めのためのエネルギー源としても、ブドウ糖が必要です。一日を通して十分な炭水化物を摂取し、夜間にも安定したブドウ糖を供給できるようにしましょう。
常に疲労感がある
炭水化物は分解されてブドウ糖になり、これが体のエネルギー源となります。食べた炭水化物の一部は、今必要なエネルギーとして即座に利用され、その他のものは後で利用するために蓄えられます。しかし、体に十分なブドウ糖がないと、いつも疲れたり、だるかったりすることになります。炭水化物を摂取すると、よりエネルギッシュになります。
運動するとすぐに疲れる
運動は疲れるものですが、それは相当な運動量をこなした後です。もし、すぐに疲れてしまうようであれば、炭水化物の不足が原因である可能性があります。炭水化物が少ないにも関わらず運動を続けていると、終わった後に効率よく回復できない可能性があります。エネルギーに満ちた運動をするために、運動の前には必ず複合炭水化物を摂るようにしましょう。
頻繁な頭痛
頭痛の原因はさまざまですが、そのひとつに低血糖があります。炭水化物を摂取して血糖値を安定させれば、頭痛は治まるはずです。また、炭水化物の補給はいつもギリギリまで待つ必要はありません。1日を通して、3~4時間の間隔で、常に適量の炭水化物を摂るようにしましょう。