サツマイモを食生活に取り入れるべき理由

ジャガイモが大好きで、ジャガイモを使った料理をついつい食べてしまうという人は、サツマイモがよりヘルシーだということを聞いたことがあるかもしれませんね。サツマイモはジャガイモと同じくらいおいしいだけでなく、より健康的です。よく山芋と間違われますが、サツマイモはいくつかの健康効果がある栄養価の高い食材です。ここではそのいくつかをご紹介します。

免疫力を高める

風邪や発熱、関節痛によく悩まされる方は、毎日の食事にサツマイモを取り入れるとよいかもしれません。サツマイモは、免疫力を高め、病気を寄せ付けないビタミンCを最も豊富に含む食材のひとつです。ビタミンCは酸化による細胞の損傷を抑えることで、抗酸化物質として働き、有害な微生物や毒素の餌食になるのを防いでくれるのです。実際、ビタミンCを豊富に含む食品は、心血管疾患、脳卒中、癌のリスクを下げ、寿命を延ばすことができると考えられています。

炎症を抑える

局所的な炎症は傷の治癒に役立ちますが、私たちが懸念しているのは慢性的な炎症です。慢性炎症は、消化器系疾患や関節リウマチから特定の癌に至るまで、様々な症状を引き起こす可能性があります。サツマイモには、ビタミンAが豊富に含まれているため、抗炎症作用があります。

目の健康を保つ

サツマイモのオレンジ色は、有機色素であるカロテノイドの存在によるものです。カロテノイドは、目の健康を促進し、白内障などの目の病気のリスクを軽減することが観察されています。高齢者は目の病気にかかりやすいので、60歳以上の人はサツマイモを摂取するのが賢明です。注意したいのは、カロテノイドは高脂肪の食品と組み合わせたときに最も吸収率が高まるということです。焼き芋はアボカドやナッツ類(ピーカン)などと一緒に食べるとよいでしょう。

傷の回復をサポート

サツマイモには抗酸化物質が含まれているため、傷の治癒を助け、そのプロセスをより早くすることができます。ビタミンCは、皮膚の主成分であるコラーゲンの合成に必要です。ビタミンCがないと、体の傷をうまく治すことができないかもしれません。

体重減少を助ける

サツマイモの12%は食物繊維でできています。食物繊維は、ダイエットに効果的な栄養素として知られています。繊維質の食品は、早く満腹になり、食べ過ぎを防ぐ傾向があり、その結果、体重を減らすのに役立ちます。さらに、サツマイモの食物繊維は消化が遅いので、食間の空腹感を感じることなく、長時間満腹感を維持することができます。

糖尿病の治療

研究により、カリウムと糖尿病の関係が明らかになりました。体内のカリウム濃度が低いと、II型糖尿病のリスクが高まると考えられています。サツマイモはカリウムを多く含み、血糖値を管理するのに役立ちます。食物繊維もサツマイモに含まれる栄養素のひとつで、抗糖尿病作用に寄与しています。

血圧を下げる

高血圧の人は、心臓病や脳卒中のリスクが高くなります。サツマイモのような食物繊維の多い食品を摂ることは、血圧の調節に役立つ可能性があります。さつまいもには、マグネシウムと食物繊維が豊富に含まれており、この2つが血圧を下げ、高血圧を予防する可能性があります。

肺の機能を促進する

サツマイモに含まれるマグネシウムは、肺の機能を促進するのに重要な役割を果たします。また、食物繊維は肺の炎症に効果的です。気管支炎や喘息、その他の呼吸器系疾患を患っている方は、サツマイモを食事に取り入れる必要がある食材の1つです。

サツマイモを茹でるか焼くかして、クミンとコショウを振りかけると、風味が増します。また、アボカドやレタスと一緒にサラダに加えるのもよいでしょう。ただし、腎臓病や腎臓結石を患っている方は、症状を悪化させる可能性があるので、さつまいもを食べるのは控えましょう。